キャンピングカーのレンタル会社は数多くあり、レジャーやアウトドアで手軽に利用することができます。購入しなくても好きなタイミングでキャンピングカーを利用できるのは大変魅力的だといえるでしょう。
また、事前に注意点を確認しておくだけでなく、レンタル会社が提供する講習などを利用すればキャンピングカー初心者でも安心して運転することが可能です。キャンピングカーの操作に難しいイメージを持っているなら、運転を練習する方法を確認しておきましょう。
キャンピングカーの運転は事前準備をすれば初心者でも難しくない

キャンピングカーらしい外観を持つキャブコンなど、中型以上のモデルは普通乗用車との違いが多いのが特徴です。一見すると操作が難しそうに見えますが、日常的に普通乗用車を運転していれば比較的短時間で慣れることも可能でしょう。
車体のサイズや重量など、注意点を事前に知っておけば初心者であっても運転は難しくありません。ただし、運転の慣れ方には個人差がありますし、キャンピングカーのモデルによっては事前に運転の練習をしておくのがよい可能性もあります。
キャンピングカーの運転は乗用車に慣れていれば短期間で習得可能
キャブコンなど中型以上のキャンピングカーを初めて運転する場合、普通乗用車との違いに戸惑いを感じるかもしれません。車両は重量がありサイズも大きく、両サイドや後方に死角もあるため運転に慣れるまで時間がかかる可能性もあるでしょう。一方、バックモニターなど安全機能が充実した車両も多く、下記のような基本的なポイントを理解しておけば短時間で運転技術を習得することも可能です
- 車体の重量やサイズ、死角を確認しておく
- スピードの出し過ぎやハンドル操作に注意する
- 事前にルートを確認、同乗者にガイドや誘導を任せる
また、外装に手を加えられていない車両であれば、普通乗用車と同じような感覚で運転できるのが魅力です。例えばハイエースやミニバンをベースとしたバンコン、軽キャンピングカーなどはキャンピングカー初心者でも比較的スムーズに運転に慣れることができるでしょう。
乗用車との違いは多いため可能なら運転の練習をしておくと安心
キャンピングカーの運転の慣れ方には個人差があるため、必ずしも初心者が短時間で技術を習得できるとは限りません。運転に慣れるまで時間のかかる方が、キャンピングカーレンタル後にいきなり長距離のレジャーに出かけるのは難しいといえます。たとえバンコンや軽キャンピングカーであっても、内装や装備によっては車両の重量など普通乗用車との違いも出てきます。
また、同じベース車両を用いていても、キャンピングカーの性能や特性はビルダーごとに違いがあるといえます。運転に不安のある初心者の場合、レンタルをする前に可能な限り時間をかけてキャンピングカーに慣れておくのがよいのではないでしょうか。
キャンピングカーの運転を練習する方法│一部はレンタルや購入前でも利用可能

キャンピングカーの運転練習は基本的に持ち込みの車両が必要となるため、購入後またはレンタルをする必要があるのがデメリットです。一方、無料講習や一部の教習所を利用すれば、キャンピングカーを持っていなくても運転の練習ができます。
利用できる地域は限られますが、無料講習であれば初心者でも安心してキャンピングカーの運転練習をすることが可能です。また、乗車できる時間は限られるものの、ビルダーの実施する試乗会はバリエーションが豊富で最新モデルの乗り心地を知るのに適しています。
キャンピングカーのレンタル会社などで無料講習を受講する
キャンピングカーのレンタル会社によってはスタッフによる無料講習を受けることが可能です。例えば全国に貸し出し拠点を持つ大手のレンタル会社では、スタッフが一緒に乗車してキャンピングカーの運転をレクチャーするサービスを実施しています。
その場でアドバイスも受けられるため、キャンピングカーの運転に慣れるだけでなく不安も解消できるでしょう。また、装備の使い方や用途、最適な料金プランや車両についてもその場で確認することができます。講習を実施しているレンタル会社は限られるため、予約の必要性も含めて早めに確認しておきましょう。
運転免許試験場や教習所では貸しコースで運転練習をすることができる
一部の運転免許試験場や教習所では、貸しコースを利用してキャンピングカーの運転練習をすることができます。例えば東京の一部の運転免許試験場の場合、下記のような条件で貸しコースを利用することが可能です。
- 車両の持ち込み(準中型車は長さ4.9メートル以内、幅1.8メートル以内)
- 指導員の同乗(練習する車を運転できる免許を持ち、運転経歴3年以上)
- コース使用料2,000円(税込)、傷害保険200円(税込)
- 練習時間は1人1日1時間まで、申し込みは予約制
教習所の貸しコースも含めて車両の持ち込みが必要で有料となりますし、予約や混雑の具合によっては待ち時間が発生する点に注意が必要です。なお数こそ少ないものの、敷地内でレンタル会社を運営するキャンピングカーレンタル会社も存在します。
車両を用意できるなら大規模な駐車場や広場での練習も検討
運転するキャンピングカーを用意できるなら、駐車場や広場で練習をするのもよいでしょう。平日の昼間など時間帯は限られるかもしれませんが、郊外の総合公園や運動公園など大規模な駐車場で基礎的な練習ができるはずです。駐車枠を利用した反復練習の実施や、車両の特性や乗り心地を確かめるのには十分ではないでしょうか。
また、郊外には幅が広く車通りの少ない道路も多くあり、キャンピングカー初心者の路上練習にも向いています。車両を用意できない場合は、レンタル後に目的地へ向かう前に練習する場所をルートに組み込んでおくのもおすすめです。
試乗会を利用すれば簡易的な試乗以上の体験ができることも
普通乗用車と同じく、キャンピングカーの試乗も15分~20分程度となるのが一般的です。ビルダーや販売店にもよりますが、キャンピングカーの運転に慣れるほど長時間試乗することは難しいはずです。一方、ビルダーや販売店が実施する試乗会を利用すれば、試乗以上の体験ができる可能性もあります。
例えば乗り比べが可能な試乗会であれば、2台で30分~40分程度キャンピングカーの試乗ができるでしょう。また、ビルダーによっては高速道路を走行できるなど、試乗のバリエーションが豊富なのも魅力です。この他にもキャンピングカーの大型イベントでは複数のビルダーの車両を試せる機会があるため、情報をチェックしておくのがおすすめです。
キャンピングカーの知識を増やしておくと運転の練習が効果的になる

レンタルなどの前にキャンピングカーの知識を増やしておくことで、より効率的に運転に慣れることができるはずです。
ビルダーや販売店・レンタル会社のホームページやSNSを優先的にチェックすれば、信頼できる情報をスムーズに集めることが可能となります。
キャンピングカービルダーや販売店・レンタル会社の情報発信をチェックする
昨今、キャンピングカービルダーや販売店・レンタル会社はホームページだけでなく、SNSを利用しての情報発信にも積極的です。YouTubeでは新車情報やユーザーインタビューはもちろん、運転技術などキャンピングカーに関する知識を深められる動画を見ることが可能です。また、XやInstagramをチェックすればイベントの開催時期や内容なども把握することができます。
実際にスタッフが動画に登場する機会も多く、企業の雰囲気を知ることができるのも大きな魅力です。ホームページやSNSでの情報発信をチェックしておけば、信頼できるビルダーや販売店などを見つけるのにも役立つでしょう。
軽キャンピングカーなど小型のモデルから慣れていくのもおすすめ
キャンピングカーの運転が不安または練習環境が整わない場合、小型のモデルをレンタルして慣れていくのもおすすめです。軽キャンパーはもちろん、ハイエースなどをベースとしたバンコンであっても普通乗用車に近い感覚で運転することができるでしょう。軽キャブコンやポップアップルーフ付きなど一部のモデルは外装に手を加えられていますが、キャブコンと比較すれば街乗りでも安心できるサイズ感となっています。
なおモデルによっては乗車定員や就寝人数が限られるため、利用する人数に合わせて選択する必要があります。装備や居住スペースの広さなど、ビルダーやモデルによって違いもあるためレンタルする前に確認しておきましょう。
レンタルや購入前に運転の練習をすれば安心してキャンピングカーを利用可能

キャンピングカーは気軽にレンタルできる一方、普通乗用車との違いが多いため注意が必要です。操作に慣れるのはそれほど難しくありませんが、技術習得までの時間は個人差があるため一概に運転が簡単とはいいきれません。
いきなり運転をするのが不安な方は、レンタルや購入前に事前に練習をしておくと安心できるのではないでしょうか。小型のモデルから慣れていくなど、練習環境が整わない場合でも利用できる手段はあるため自身に合った方法を探してみましょう。