日本初上陸。アドリアが贈るメルセデス・ベンツベースのプレミアムモデル「スーパーツイン」
デルタリンクが取り扱いするヨーロッパを代表するキャンピングカーブランド・アドリア(ADRIA)が、新たなフラッグシップとも言えるモデル「スーパーツイン(Super Twin)」を日本市場に投入した。ベース車両にはメルセデス・ベンツ スプリンターを採用し、同ブランドとしては初となる4WDパワートレインを搭載。190馬力の高出力エンジンとオートマチックトランスミッションが組み合わされ、長距離の旅でもゆとりある走行フィールを実現している。
メルセデスの安全技術と、キャンピングカーとしての快適性
スーパーツインが目指したのは、走行・居住の両面における“プレミアム体験”だ。
メルセデス最新の安全・運転支援システムを標準で備え、360度カメラ、アダプティブ・クルーズコントロール、多機能カメラによる交通標識認識など、GSR2にも対応した装備が組み込まれている。
さらに、居住性能では業界でも注目される試みが採用された。燃料タンクから直接供給するALDEディーゼルヒーターを標準装備し、床暖房も含め冬季の快適性を大きく底上げ。燃料管理の手間を軽減しつつ、旅の自立性を高める設計となっている。
外装はオフロードテイストをまとい、アルミホイールとオフロードタイヤが標準装備。フロントパノラマウィンドウ(スカイルーフ)がもたらす開放感も印象的だ。また、100Ahリチウムイオンバッテリーを備え、標準のままでも幅広いシーンで対応できる。
600 SPB と 700 SGX ― 2つのモデルを比較
ラインナップは全長約6mの「600 SPB」と、約7mの「700 SGX」の2種類。
1mの差は室内レイアウトや収納量に大きく影響し、特に700 SGXの電動昇降式ベッドと巨大ガレージはこのサイズならではの特徴だ。
内装デザインは、外観と同じく“モダン×オフロード”の世界観で統一されている。マルチルームに採用された回転式壁は省スペース化に貢献し、レイアウトの自由度を高めている点も興味深い。
プレミアムキャンピングカーの新しい選択肢
メルセデス・ベンツの走行性能とアドリアの居住設計が融合したスーパーツインは、日本のキャンピングカー市場においても存在感を放つ一台となりそうだ。装備・デザイン・実用性のバランスに優れたプレミアムモデルとして、今後の評価が注目される。